振動障害
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2008年度の研究を基に作成された情報です。

国際的症度区分

 振動障害の国際的な照度分類としては、ストックホルムスケールが(表4,5)使用されています。振動障害の疫学的研究にはこの分類を用いるという国際的な約束がなされています。

表4 振動障害の血管障害(レイノー現象)の症度分類(Stockholm workshop scale)
stage 0 レイノー現象なし。
stage 1 1指又はそれ以上の指の先端にレイノー現象がみられる。
stage 2 1指又はそれ以上の指の末節又は中節(稀に基節)に時々レイノー現象がみられる。
stage 3 ほとんどすべての指のすべての節にわたりレイノー現象がしばしばみられる。
stage 4 症度3の状態に加え、指先端の皮膚に栄養障害がみられる。
*左右の手を別々に判定する。
Stage 4(Stockholm workshop 94 Hand-Arm Vibration Syndrome)であればむしろ他の疾患を疑うべきでありstage 4 を削除すべきであるという意見もありました。山陰労災病院ではstage 4の症例はこれまで1例もありませんでした。

表5 振動障害の末梢神経の症度分類(Stockholm workshop scale)
stage0SN 振動に暴露があるが症状なし。
stage1SN 間歇性のしびれ。痛みを伴う場合もある。
stage2SN 間歇性あるいは持続性のしびれ。触覚鈍麻。
stage3SN 間歇性あるいは持続性のしびれ。触覚識別能の減退または手先の緻性の減退。
※末梢神経障害の症度は、左右それぞれの手について判定する。

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