対象となる方 | 1984年4月~2023年3月に、独)労働者健康安全機構が運営する全国の労災病院(総合せき損センター及び吉備高原医療リハビリテーションセンターを含みます)に入院された方 |
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研究課題名 | 病職歴や居住地域による髄膜腫の発生リスクの差異 |
研究期間 | 2025年4月1日~2027年3月31日 |
研究責任者 | 独)労働者健康安全機構 関西労災病院脳神経外科 山田修平 |
研究実施についての許可 | 本研究の実施について、関西労災病院倫理審査委員会の承認(承認番号:第24D100g番)を得て、関西労災病院長の許可を得ています。 |
研究の意義・目的 | 髄膜腫は原発性脳腫瘍の中で最も頻度が高い腫瘍ですが、病因は未だ不明であり、多元的であると考えられています。女性における発生率は男性の2~3倍程度ですが、男性では喫煙と髄膜腫リスクの間に正の相関を認めます。その他、環境リスク因子として電離放射線への暴露が有名ですが、特定の病歴や職歴についての髄膜腫リスクについて言及した研究はありません。髄膜腫の発生に遺伝的要因も重要ですが、日本人は地方ごとに遺伝的なクラスターを形成することが判明しており、髄膜腫の発生率に地域差が存在する可能性があります。本研究は日本各地域に存在する労災病院グループの病職歴データを用いて、髄膜腫の発生に関する新たな知見を生み出すことを目的としています。 |
研究の方法 | 機構本部の病職歴データを取得し、髄膜腫の有無や部位と、性別、年齢、身長、体重、飲酒喫煙習慣、既往歴、居住地域、職歴の項目について関連を精査します。性別等の既知の髄膜腫発生に関わる因子を調整し、職歴や地域差を含めた髄膜腫発生リスクの検討を行います。 |
分析に用いる情報 |
病職歴データに含まれる以下の情報を用います。 ●入院中にご回答いただいた勤労者医療調査票(詳細はこちらをご覧ください) ●病院職員が作成した入院診療要約書に含まれる患者さんの診療記録(詳細はこちらをご覧ください) なお、病職歴データには、氏名、住所、保険証番号、診察券番号など、患者さんを直接識別できる情報は含まれていません。 |
情報の取得の方法 | 入院患者病職歴調査より、独)労働者健康安全機構の本部が作成した病職歴データを、独)労働者健康安全機構の理事長の許可を得てこの研究に用います。入院患者病職歴調査の詳細はこちらをご覧ください。 |
情報の提供を行う機関 | 独)労働者健康安全機構(理事長 大西 洋英) |
情報の管理について責任を有する者 | 独)労働者健康安全機構 関西労災病院脳神経外科 山田修平 |
情報の利用開始日 | 2025年4月1日 |
情報の他機関への提供について | なし |
研究組織(研究機関と研究責任者) | 独)労働者健康安全機構関西労災病院(研究責任者:脳神経外科 山田修平) |
個人情報の取り扱い | 分析に利用する病職歴データには、氏名、住所、保険証番号、診察券番号など、患者さんを直接識別できる情報は含まれていません。さらに、研究の成果を学会発表や学術雑誌で公表する際には、少数例など患者さんの特定につながる情報は公開しません。具体的には該当者が10例未満となる場合は空欄とするかそのような項目は公表しません。 |
お問い合わせ先 |
この研究に関してご質問や心配なことなどありましたら、以下の連絡先までお問い合わせください。また、ご自身の情報がこの研究で用いられることにご了承いただけない場合にも、2025年6月30日までに以下の連絡先までお問い合わせください。期限までにご連絡いただいた患者さんは、分析の対象とはしません。期限までにご連絡をいただかなかった場合は、ご了承いただいたものとさせていただきます。なお、ご了承いただけない場合でも、患者さんに不利益が生じることはございません。 【労働者健康安全機構本部】 労働者健康安全機構勤労者医療・産業保健部勤労者医療課 神奈川県川崎市中原区木月住吉町1-1 病職歴担当窓口(平日9~17時) TEL 044-431-8642 |