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アスベスト関連疾患健康診断の状況

 アスベスト関連疾患に係る健康相談、健康診断、診療を行うとともに、アスベスト関連疾患に係る症例の収集を行う医療機関として、平成17年9月1日、全国22の労災病院にアスベスト疾患センター(平成20年10月1日現在、25センター。そのうち全国7ブロックの拠点となる7センターをブロックセンターと位置づけている。)を設置しています。

 アスベスト疾患センターで実施した平成19年4月1日から平成20年3月31日までのアスベスト関連疾患健康診断の結果は、次のとおりでした。
 アスベストばく露の可能性がある受診者数8,982人のうち、職業歴等からアスベスト(石綿)ばく露があったと判断されたのは8,012人で、その診断結果は胸部X線・CT検査によって得られたものです。その結果、何らかの医学的所見があった方(有所見者)は2,194人、有所見率は27.4%(ばく露があったと判断された方のうち、有所見者の占める割合)となりました。なお、所見の内訳は次のとおりです。

(1)悪性腫瘍・・・肺がん9例、中皮腫4例併せて13例(0.1%)
(2)石綿高濃度ばく露によって発生する石綿肺・・・36例(0.5%)
(3) 肺側の胸膜(臓側胸膜)の病変で、壁側の胸膜との癒着を伴う、び慢性胸膜肥厚・・・12例(0.1%)
(4)石綿ばく露によって生ずる非悪性の胸水である良性石綿胸水・・・3例(0.1%)
(5)石綿低濃度ばく露でも発生し、石綿ばく露の指標となる胸膜プラーク・・・2,130例(26.6%)

図1

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