独立行政法人労働者健康安全機構 研究普及サイト

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メンタルヘルス

テーマ3.
労働者の睡眠、疲労、うつ、生活習慣病および慢性の痛み
(頭痛,腰痛)に関する調査研究

不眠やメンタルヘルス不調との関連が示唆される高血圧、糖尿病、メタボリックシンドローム等の生活習慣病や慢性の痛み(頭痛、腰痛)の有無と睡眠・うつ・疲労との相関関係について5000人規模の調査を行った。

結果

問題不眠(IS≧3)のある労働者は911名(18%)であり、うつ・疲労・生活習慣病・慢性の痛みとの関連が示唆された。性別を問わず、うつスコアの悪化に影響する因子は、問題不眠(IS≧3)と疲労であった。

考察

  • 睡眠不足は、うつ、生活習慣病等の危険因子であることを検証した。
  • 睡眠の問診(IS)は、労働者のうつ病等の早期発見に有用と考えられる。

考察

予防医療、産業保健現場での睡眠の問診(IS) の活用イメージ : 睡眠、うつ、疲労、生活習慣病、慢性の痛みについて問診し各症候をとらえ、相互の関連を検討することにより、うつ病等メンタルヘルス不調のリスクがとらえやすい。