筋・骨格系障害
普及TOPへ戻る
研究の概要
研究目的
研究方法
アンケート調査
研究報告書等一覧
研究の概要

身体への負担による筋・骨格系疾患分野 勤労者 筋・骨格系疾患研究センター

主任研究者 町田 秀人 ;関東労災病院整形外科部長


【説明】腰痛は現代人にたいへん多い症状です。平成16年国民生活基礎調査においても、最も多くあげられている症状のひとつであります。多くの人は腰痛のため病院にかかり、レントゲン検査の結果をもとに腰椎の変性変化、例えば椎間板スペースの狭小化(骨の間が磨り減ってきている)、すべり(骨がずれている)があることを医師に指摘され、それらが腰痛の原因として説明されることが少なくありません。しかし実際には、これらが腰痛の発症や慢性腰痛の主因である根拠は乏しいとされており、その原因の特定は難しいのが現状です。

 一方、勤労者においては、中腰姿勢、力仕事、腰のひねり動作など作業中の姿勢動作が腰痛に関連する原因として問題視されますが、海外では、職場環境や様々なストレスなど心理・社会的要因との関連が注目されています。しかし、国内ではそのような角度から腰痛の発生や慢性化を調査・分析した研究はほとんどありません。

 そこで勤労者筋・骨格系疾患研究センターでは、作業形態、職場環境、生活習慣、心理社会的問題など様々な要因を調査するため、多くの事業場からのご協力を得て勤労者を対象にアンケート調査を実施しております。そして本研究から得られた知見をもとに、勤労者の腰痛の予防法の確立を目指しています。


COPYRIGHT