文献リスト(T-M review)詳細
No. 1240
ISSN番号 0388-337X
タイトル オルトフタルアルデヒド曝露により皮膚・呼吸器症状を発症した2症例
著者 熊谷信二 ; 冨岡公子 ; 宮島啓子 ; 吉田仁
雑誌名 産業医学ジャーナル
2006
巻(号):ページ 29(5):23-26
抄録 消毒作業でのフタラール製剤曝露によると考えられる2例を経験した。症例1(44歳女)。内視鏡スコープの消毒機材としては、2002年10月までは、強酸性電解水装置および自動洗浄機2台を使用した。2002年11月初旬、強酸性電解水装置の代わりに、市販のポリバケツに消毒剤としてフタラール製剤を入れた浸潰槽を用いるようになった。症例2(23歳女)。消毒剤としては、2001年10月まではグルタラール製剤、それ以降、フタラール製剤に変更した。症例1は、発疹の部位が作業着から露出した前腕部と膝周辺で、また同じ作業を行っていた者にも、同様の症状を認めた。症例2は、消毒作業を始めて2年8ヵ月経過後に症状が出始めた。症状は過酢酸製剤を使用しない下部検査の時にも出現し、フタラール製剤が原因と考えられた。消毒作業を離れると、症状が出なくなった。
NOTE_所属_言語_分類 原著論文/症例報告/日本語