感覚器障害
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研究の概要

騒音、電磁波等による感覚器障害分野

勤労者 感覚器障害研究センター
主任研究者 恵美 和幸 ;大阪労災病院眼科部長

【説明】多くの勤労者が失明の危機に曝され、かつ、治療法が困難な糖尿病網膜症による急性視力障害について、適切な職場のストレスや糖尿病のコントロールなどによる予防法とともに復職可能な視力の回復、維持を目指した糖尿病網膜症の治療法、再発防止法の研究開発を行います。
 また、復職可能な視力の程度については、通常、眼科では日常生活で自立できる矯正視力である0.1を確保し、失明を防ぐことを目的とするが、自動車運転免許証の交付、更新条件である矯正視力0.7に代表されるように、勤労者にとって職種に応じた復職に必要な視力は、0.1よりもはるかに高いと考えられることから、その視力の程度を文献や復職調査結果で検討し、その視力の回復、維持を目標とします。

研究目的

眼は「こころの窓」とも言われ社会生活にとって重要な感覚器であり、それを失明に至らせる主要原因の一つが糖尿病網膜症である。今回、我々は、勤労者の糖尿病網膜症患者の各病期における患者背景(主に職場でのストレス)や、内科的な糖尿病管理との関わりを検討するとともに、糖尿病網膜症の治療前と治療後の6ヶ月ないし1年間における、視力やQOL(Quality Of Life)の変化が就業状況にどのように影響したかを明らかにする。

糖尿病網膜症研究の背景

  1. 糖尿病患者は激増しており、糖尿病網膜症の患者も増加している。
  2. 糖尿病網膜症は後天性失明原因の第1位であり、職業性ストレスと関連が深い。
    (小林章雄ら「職業性ストレスと労働者の健康」より)
失明や視力障害により就業困難や退職を余儀なくされている!?

糖尿病網膜症治療の現実

患者側:就業継続のため加療に専念できないが、視力低下すると失明する。
治療側:早期治療が望ましい。→就業と治療のジレンマ。
就業続行のためのシステム作りが不可欠!?


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