独立行政法人 労働者福祉機構
戻る

第一部

第一部 要約
I はじめに
 頻度
 物理化学的性質
 中毒発生の機序
 病態生理
II 臨床症状
 急性期の臨床症状(初期、主徴期)
  慢性期の臨床症状(主徴期から後期)
  意識障害の持続時間と後遺症の関係
 臨床症状による経過の違い
 後期(Bumke u. Krapf)の臨床症状
  遷延初期 通過症候群:失見当識健忘症候群
  遷延後期 後遺症の頻度

第二部

第二部 要約
III 遷延後期(後遺症):大脳皮質・神経心理症状
 先行失認の臨床類型:象徴型と視覚型
 実際の症例提示
 (1)象徴型
 (2)視覚型
 (3)重症び漫性型

第三部

第三部 要約
IV 経過
 初期から10年以後20年間まで
 長期経過10から30年後まで
V まとめ

頻度

 CO中毒は化学物質による中毒死亡の中でその二分の一を占めていて、最も多い災害と言われます。
 CO中毒は人間が火を発見して以来存在し、火を用いる限り将来とも決して無くなる事は無いでしょう。
 最近は自殺では家庭用ガスの頻度が減少し、排気ガス中毒が相変わらず多いのが目立ちます。またCOは火災事故死の主要な原因になると考えられます。煙に巻かれた時にその中に含まれている不完全燃焼によって発生した0.03%から1%以内の微量のCOガスにより、人は直ちに意識を失うか、またたとえ意識が無くならないでもやがて歩行不能となります。出口の所まで来ながら先へ進めず、或いは軽い意識低下の為に判断が悪く、出口が発見できず、逃げる機会を失います。その結果焼死することになってしまうものと思われます。

人口動態から見たCO中毒の変遷(厚生労働省大臣官房統計情報部人口動態統計課調べ)

死 因 1969年 1979年 1989年 1994年 1998年 2001年
化学物質による中毒死亡
(N960?986)(T51?65)
5603 5328 3484 3399 3429 3070
COによる中毒死亡
(N986) (T58) 
2290 2996 1404 1508 2123 1914
家事用ガスによる自殺 (E951) 1143 1273 131 61    
排気ガスによる自殺
(E952)(X67)
149 1414 952 951 1591 1366
住宅火災による死亡 (E890)     758 910    
煙火災による死亡
(Y26,X76,X97)
        131 103


copyright 2004-2005 Japan Labour Health and Welfare Organization. All Rights Reserved.