アスベスト
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 過去にアスベスト(石綿)含有製品の製造等の作業に従事されていた方がたを始め、地域住民の方がたに中皮腫等の健康被害が多数発生し、中には不幸にして亡くなられている方もいるなど、アスベストによる健康問題が社会的に大きな問題となっています。中皮腫による労災認定件数は、平成15年度85件、平成16年度128件、平成17年度502件、平成18年度1,000件、平成19年度494件と、また、肺がんも平成15年度38件、平成16年度58件、平成17年度213件、平成18年度783件、平成19年度501件と増加の傾向にあります。

 平成17年7月29日、「アスベスト問題に関する関係閣僚による会合」において、アスベスト関連疾患の診断・治療の中核となる医療機関として労災病院の診療体制の充実を図るため、診断治療体制が整備された労災病院に「アスベスト疾患センター」を設け、アスベスト関連疾患症例の収集、他の医療機関からの診療相談等の支援を行うことが決められました。

 この決定を受け、当機構は、平成17年9月1日全国22の労災病院に「アスベスト疾患センター」を設置し(現在は24センター)、診断・治療を一貫して行う体制を整え、働く方がただけでなく、広く地域住民の方がたをも対象に利用を呼びかけています。また、24の「アスベスト疾患センター」のうち、7つの労災病院をブロックセンターと位置づけ、そこを中心に地域の他の医療機関にアスベストに関する診断技術、治療技術を公開・提供・支援していく体制となっています。

 アスベスト問題は今後さらに広がりを見せると推測されており、それに伴い多くの国民が不安を抱くところであります。当機構もこれまでの蓄積を全面的に活用し、貢献していきたいと考えています。

 このホームページでは、アスベスト関連疾患患者を診療している医師や医療機関を始め、関係の皆様に役立つようにアスベスト関連疾患について総合的に解説します。

【出典:アスベスト関連疾患日常診療ガイド(初版 理事長「はじめに」より】


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