独立行政法人労働者健康福祉機構 研究普及サイト

  • 文字サイズ小
  • 文字サイズ中
  • 文字サイズ大
脳・心臓疾患

テーマ1.
労働、心理ストレスと脳・心臓疾患発症の関係に関する亘理町コホート研究

研究1:
微量アルブミン尿と脳・心血管疾患発症の関係に関するコホート研究

  • 欧米では、微量アルブミン尿は、高血圧、糖尿病患者、一般住民において脳・心血管疾患発症を予測することが報告されているが、日本においてその予後予測能は不明。
  • 本研究では亘理町の一般住民を対象として、微量アルブミン尿が脳・心血管疾患発症を予測するか否かを明らかにすることを目的に前向きに調査。

研究2:
量的、質的職業ストレスと健康障害の関係

  • 労働者健康福祉機構職員を対象とした労災過労死第1期研究において、長時間労働や技能の低活用などの職業ストレスが健康障害リスクとなる可能性を示した。
  • 本研究では様々な職種が混在する地域職域集団において、量的、質的職業ストレスが健康障害リスクとなるか否かを明らかにすることを目的とした。

総括

総括

  • 微量アルブミン尿を用いたスクリーニングにより高リスク群を早期に発見し、生活習慣の改善や薬物療法など積極的な介入を早期から行うことで、集団全体の脳・心血管疾患発症リスクを抑制できる可能性がある。
  • 労災二次健診では、すべての対象者で微量アルブミン尿を測定することが勧められる。
  • 労働時間や職業ストレスの軽減は、肥満や高血圧リスクを低下させて、脳・心血管リスクを低下させることが期待される。